ロボット牛舎の重要ポイント:VICを理解する

 

今でもVICフリーバーンエリアは効果が高いとされているのか

この質問は昨年の夏から秋にかけて何度も聞かれ、簡単に回答するなら、「はい」です。広さと機能面をしっかり計算されたVIC用のフリーバーンは過去のものではなく、快適な牛床などの動物福祉の点からも、円滑な日常作業をこなす点からも、最高の選択肢です。もちろん牛にとっては快適に寝起きできる環境ですが、使う敷料が不十分であったり、日常管理の手を抜けば疾患発生のリスクを高めます。
また、フリーバーンという様式はフリーストールよりも最終的な広さが要求されるため、大型の牛群の場合などはVICエリアのうちフレッシュ牛エリアをストールにするのもよいかもしれません。過去の調査からも経験則からも、フリーバーンのVICエリアはロボット1-4台の牛舎に適しています。もちろん、面積の計算や運用体制を適切に確保する、が前提です。


良いVICエリアと悪いVICエリア

良好なVICエリアは、牛の生産周期(分娩前か、分娩待ちか、分娩直後なのか)に合わせて広さが設計され、飼槽スペースでも争うことなく採食でき、恐れるものなく回復できる環境です。VICエリアの機能面は牛の快適さや健康だけでなく、作業者の管理のしやすさにも寄与します。広さの計算だけでなく、日常の動きの中に組み入れる計算も必要になります。
VICエリアの失敗例は、広さが合っていないだけでなく、日常作業でも使いにくいようなものです。牛の回復にも支障をきたし、疾患発生や乳量低下のリスクが存在し、牛にも人にもただただ負担がかかります。
VICエリアの面積に、そこまで必要なのかと疑問を感じたら、牛群の中で一番気を遣わないといけない牛たち用のエリアであることを思い出してください。たったの1平方メートルでも意味を持ち、分娩からその後の回復と泌乳開始までをサポートするための必須事項です。農場の生産性に直接係るということであれば、妥協はしない方がよい、というのは明白だと思います。

農場に適したVICエリアを決める

VICエリアは切り詰めるものではなく、存分に投資すべき対象です。近夏の調査でも、生産性に貢献する鍵となることが示されました。どの農場も、VICエリアに力を入れた判断に間違いはなかった、と満足していました。

過去のブログでも言及しましたが、VICエリアの作り方は何通りもあります。一番大事なのが、自分の農場、つまり日常的な作業体制に合っている、ということです。
4dBarnでは、物理的な構造だけでなく、労働効率と生産性に最適なVICエリアとなるよう、デザインサービスの中でで設計をお手伝いします。

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Sonja Kantonen

Summer intern, BS (agr.), student of M.Sc. (agr.)

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