ロボット搾乳への変更を検討する時にやりがちなのは、既存牛舎内のどこに設置すればいいかを考え、「ロボットの設置場所さえ確保できれば、ロボット農場として稼働させるのは簡単なはず」と思ってしまうことです。「農場のどこにロボットを設置したらよいか」について意見を聞きたいという段階で、私たち4dBarn社は相談を受けます。

ロボット設置場所を検討する前に考えるべきこと

私たちが最初に農家さんにお伺いすることは、「ロボット農場に改築した場合の最終目標は何でしょうか。目指す生産乳量、あるいは削減したい労働時間がありますか?」です。4dBarnでは独自にロボット農場での労働効率を計測してきており、ロボット2台の農場の労働1時間あたりの平均生産乳量は465Lです。この労働1時間は、牛全頭に対する各種ルーティン作業(給餌を含む)にかかる総労働時間を元にしています。最も効率の良い農場はこの2倍の生産量があり、効率が悪い農場だと平均の半分以下の生産量しか確保できないこともわかっています。それを踏まえて、どれくらいを目標にしますか?

既存農場をロボット農場に改築するーAMSを設置するだけで大丈夫?

 

管理体制の見直しを

目標ができたら、次に検討することは、目標を達成するためには日常的な管理をどのようにしたらよいか、です。これまで私たちが手掛けてきた農場の改築で、新築とほぼ同等の生産効率を低コストで達成できる例をいくつも見てきました。ですので、目標を高く設定しても達成することは不可能ではありません!ただし、既存農場にロボットを1・2台置くだけの簡単な話ではないことをご理解ください。改築によって、搾乳方法の変更だけでなく、農場の管理体制や日常的な作業を見直さないと、高い目標は達成できません。時間をとられる作業の代表例として、搾乳した母牛のミルクを子牛に飲ませることが挙げられます。ロボット農場では子牛のためのその作業を1日数回どのように効率的かつ標準化して行えるでしょうか。もう1つの例として、生産性と労働負荷の面で大きな影響を持つフレッシュ牛の管理体制が挙げられます。ロボット導入のタイミングこそが、ルーティン作業をアップデートし、フレッシュ牛用のVIC(Very Important Cows;非常に重要な牛)ペンを設置する時です。

施設の設計段階から酪農家の日常作業を補佐します

4dBarnは、酪農家の皆様から適切に質問を導き出して、パズルを完成させるように大小数ある管理上の選択肢の中から最適な答えを拾い出し、それまで見えなかった可能性を可視化するお手伝いをします。そうすることで、新しいロボット農場としての改築が完了した時点から、最適な作業ルーティンで効率的に働ける状態を整えておきます。農場主と従業員と牛のいずれにとっても好ましい状態です!

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