4dBarnの調査に基づいた、移行期の牛用のフリーバーンに関する今回の一連のブログもいよいよ最終回で、敷料の素材ごとの特徴を取り上げようと思います。1月のブログにも記載しましたが、敷料の価格、入手しやすさ、性質、保管場所、過去の経験、季節のどれもが敷料を決定する際のポイントになります。フリーバーンは乾燥状態と清潔さを保たなければなりません。素材の種類にかかわらず、頭数を増やせばそれだけ敷料も必要になってきます。

今回インタビューした農場では敷料として藁、泥炭、砂のいずれかを使っていました。中には、湿度を吸収する目的で最下層にウッドチップを敷いている所もありましたし、敷料そのものに混ぜ込んでいるところも1カ所ありました。敷料の素材ごとの長所と短所について、酪農家さんからコメントをいただいたので、ご紹介します。

長所 無機物なのでハエがこない

   藁などよりも管理が楽

   夏場でも問題ない

短所 冬場は凍結する可能性があるし、冷たい(ので夏場のみ使用)

Woodchips mixed in straw bedding

砂の敷料

長所 冬でもあたたかい

   自分の畑から入手できる

   泥炭と混ぜることでボリュームが出ながら密度が下がり、発酵が進みやすい

短所 吸湿が弱い

   夏場はハエが多くなる

   農夫肺(アレルギー性の呼吸疾患)だと使えない

Straw bedding

藁の敷料

泥炭

長所 衛生的でハエも少ない

   吸湿する

   藁と混ぜて使うことが多い

短所 冬場は凍結する可能性がある(特に大きな出入口のそば)

   農場内が塵だらけになる

Peat bedding

泥炭の敷料

混合敷料

いくつかの農場では敷料の一番下にウッドチップを敷いていました。また、藁と泥炭を混ぜることで発酵を促進している所もありました。堆肥化の反応を維持するために毎日攪拌が必要になるコンポストバーンを取り入れている農場はありませんでした。

Woodchips mixed in straw bedding

藁にまぜたウッドチップの敷料

 

複数の敷料を混ぜることで、各々の素材の長所を取り入れることができます。吸湿用にウッドチップ、敷料の素材同士をつなぎつつ吸湿する泥炭、ボリュームを出すために藁を混ぜたものは、質の良い敷料の「レシピ」の1つです。ウッドチップの層は、敷料を全部取り去らずに再利用もでき、テレハンドラーで乗り入れる際のしっかりした土台にもなるので、敷料の1回の運搬量を増やしてもフリーバーン内で重機が沈み込む心配もなくなります。

素材の特徴を考慮する以外に、実際の管理が容易であることが非常に重要です。機能性の高いフリーバーンは効率的に敷料を入れ替えられ、敷料の保管場所も近場にあり、必要な機材がそろっているものです。維持するためのルーティンを円滑にできれば、フリーバーンを清潔に乾燥した状態で保てて管理も簡単になります!

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Emmi-Leena Viitanen

理学士

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